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GPCR研究会

多細胞生物が様々な活動をし、さらにホメオスタシスを維持しなから正常に機能するためには、複雑な情報伝達および機能調節機構による細胞間の情報伝達が必須です。さまざまな生理活性物質とその受容体が重要な役割をしています。

生理活性ペプチドもその一つです。我が国の研究者によるナトリウム利尿ペプチドやエンドセリン、アドレノメデュリン、オレキシンなどの研究の例に見られるように、新規ペプチドの発見とそれに続く新たな情報伝達や機能解析などの研究は、それまで未知の情報伝達や生体制御機構の解明へとつながり、診断薬・治療薬など臨床への応用も期待されています。

一方、ヒト・ゲノム解析結果から、ヒト遺伝子は約35,000 であり、その中でG タンパク質共役型受容体(GPCR)は約620 種類存在し、そのうちの約100 種類は未だに内因性リガンドが不明なオーファン受容体であると考えられています。すべての遺伝子配列が解明された後も、各遺伝子産物間の機能的なつながりは簡単には明らかにはなりません。その意味で、ポストゲノム研究としてのこれらのGPCR と内因性リガンドの解明は、未知の生命現象解明への糸口となる極めて重要なテーマであるといえます。

また、GPCR とそのリガンドは新薬開発の重要なターゲットでもあることから、製薬企業も含め世界中の多くのグループで熾烈な競争が行われています。その中でわが国の研究グループは、これま
でにGPCR の内因性リガンドを含め数多くの新規生理活性ペプチドの発見や機能解析を行い、世界をリードする成果をあげていると言えます。


上記のような状況を背景として、本研究会は基礎から臨床にわたる様々な分野の研究者が参加することにより、世界をリードしているわが国のこの領域の研究をさらに推進することを目的として設立されたものです。本研究会は2004年に第1回GPCR 研究会としてスタートし、さらに2018 年は"International GPCR Symposium"として海外から著名な研究者をお招きした国際的な研究会を京都にて開催しました。また、2016 年に開催した第13 回GPCR 研究会より、松尾寿之先生の御業績を賞し、若手研究者の育成を目的とした「松尾研究奨励賞」を創設するなど、多くの若手研究者の発表・討論による相互のencouragementの場とすることにより、さらなる飛躍をもたらすものと考えています。

GPCR研究会 (敬称略、50音順)

会長

世話人会

プログラム委員(*委員長)

顧問

岩田 想 (京都大学大学院)

井上 飛鳥(東北大学)

井上 直子(名古屋大学)
束村 博子(名古屋大学)

土居 雅夫(京都大学)
中里 雅光(宮崎大学)
宮田 篤郎(鹿児島大学大学院)
諏訪 牧子(青山学院大学)
橋本 均 (大阪大学大学院)

中里 雅光 (宮崎大学) 
宮田 篤郎*(鹿児島大学大学院)

櫻井 武 (筑波大学)

寒川 賢治(生産開発科学研究所)

塩田 清二(湘南医療大学)

中尾 一和(京都大学大学院) 

​名誉世話人

児島 将康(久留米大学)

高橋 裕 (奈良県立医科大学)

田中 雅樹(京都府立医科大学)

古谷 真優美(京都大学)

宮里 幹也(国立循環器病研究センター研究所)

矢田 俊彦(関西電力医学研究所)

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